紹介文を書いていると、どんどん長くなることがあります。誤解されたくない。抜けがあってはいけない。そう思って条件や例外を足していくうちに、読み返すのがつらい長さになる。
削るときには順番があります。上から落としていくと、迷いにくくなります。
最初に落とすのは前置きです。「昨今」「近年では」「弊社では〜と考えております」。これらは書き出すときの助走で、読む人には必要ありません。一文目を消すだけで文章が締まることが、かなりあります。
次に、同じことを言い直している二文目です。書いているうちに不安になって、別の言い方で繰り返してしまう。これは書き手の不安の跡なので、片方を消して大丈夫です。
三つ目は、抽象的な形容です。丁寧、最適、こだわり、寄り添う。前の記事にも書きましたが、これらは情報を持っていません。消すか、具体に置き換えるかのどちらかです。
四つ目は、条件や例外です。「ただし、〜の場合は異なります」が本文の途中に入ると、読む流れが止まります。消すのではなく、注記や別の欄に移してください。
五つ目は、読み手が知らなくても困らない背景説明です。業界の事情、社内の体制、これまでの経緯。書きたくなる気持ちはありますが、判断には要りません。
ここまでで、多くの文章は三割ほど短くなります。そして、残しておくものもはっきりしています。事実と具体、そして相手にとって何が起きるかです。ここは最後まで削らないでください。
削ることに抵抗があるときは、消すのではなく移すと考えると進みます。詳細ページ、注記、よくある質問。行き先を用意しておけば、情報は失われません。
いま長いと感じている文章から、前置きの一文だけ消してみてください。それだけで、続きが読みやすくなることがあります。
自分の文章は、書いた本人がいちばん削りにくいものです。理路では、伺った内容をもとに、掲載先に応じた長さで整えた原稿をお渡ししています。
