お客様から言われた言葉は、自社の説明を書くときの材料になります。実際に選んだ人の言葉なので、こちらが考えた表現よりも届きやすいことが多いです。
ただ、そのまま使ってよい場合と、少し置き直したほうがよい場合があります。この見分けがつくと、紹介文の書き方が楽になります。
そのまま使えるのは、状況が具体的に語られている言葉です。「急いでいたときに、当日中に連絡をもらえて助かった」のように、いつ、何が起きたかが入っているもの。これは読む人が場面を想像できるので、言い換えないほうが強く残ります。
一方で、置き直したほうがよいのは、感想だけの言葉です。「とても丁寧でした」「安心できました」。うれしい言葉ですが、これをそのまま並べても、読む人の側には情報が増えません。どこが丁寧だったのか、何が安心につながったのかを補う必要があります。
補うときは、想像で足さないことが大切です。お客様がそう感じた理由に当たるものを、自分たちの行動から探します。たとえば「安心できました」の背景に、見積もりの内訳をすべて出していること、途中で一度確認の連絡を入れていることがあるなら、それを書きます。感想と行動が並ぶと、文章に厚みが出ます。
もうひとつ気をつけたいのは、言葉を集めすぎないことです。似た感想をたくさん並べると、かえって印象が薄くなります。掲載するなら、違う場面の言葉を三つ程度に絞るほうが効きます。
そして当然のことですが、掲載には許諾が必要です。匿名にする場合でも、業種や規模を書くと特定されることがあります。どこまで書くかを含めて、確認してから使ってください。
手元にお客様の言葉が残っているなら、まず具体的な状況が入っているものと、感想だけのものに分けてみてください。それだけで、どれをどう使うかが見えてきます。
集めた言葉をどう配置するかは、伝える軸が決まっていると判断しやすくなります。理路では、その軸の整理から、掲載できる原稿までをまとめてお渡ししています。
