SNSからの相談で仕事が回っているので、ホームページはなくてもいいのではないか。作ったほうがいいとは言われるけれど、何のために要るのかがはっきりしない。今回は、この迷いをどう考えるかについて書きます。
SNSだけで足りている状態とは
まず、足りている状態を確かめます。相談の入口がSNSにそろっていて、料金や進め方の説明を毎回同じように送れていて、初めての人にも迷わず伝わっている。この三つがそろっているなら、いま急いで作る必要はありません。
ただ、実際にはこの三つ目でつまずいていることが多いように思います。すでに知ってくれている人には伝わるけれど、初めて見た人には分からない。投稿は流れていくので、過去の説明にたどり着けないからです。
SNSは、続けて見ている人には強い場所です。初めての人には、やさしくありません。
サイトが要るのは、どんなときか
サイトが効いてくるのは、集めるときよりも、確かめられるときです。
たとえば、人から紹介されて名前を検索されたとき。見積もりを出したあとで、家族や上司に相談されるとき。取引先の審査や、掲載の申し込みで会社の情報を求められるとき。こうした場面では、流れていかない場所に情報が置かれているかどうかが効きます。
サイトが必要になるのは、集客のためというより、確かめられる場所が要るときです。
紹介が多い仕事ほど、この必要性は高くなります。紹介された人は、必ず一度は調べるからです。
もうひとつ、置き場所を借りているという点も考えておきたいところです。仕様が変わって過去の投稿が探しにくくなることも、アカウントが急に使えなくなることもあります。そうなったときに、こちらの手元に残る場所があるかどうかは、思っているより大きな違いになります。
一枚だけ、という選び方
作ると決めたとしても、最初から何ページも要るわけではありません。一枚に、何をしている事業か、誰に向けているか、いくらくらいか、どう連絡すればよいかが書いてあれば、確かめる用途はほとんど満たせます。
更新のことを心配して手が止まるなら、更新しなくてよい内容だけを載せておく方法もあります。お知らせ欄を作らなければ、古びません。むしろ、止まったお知らせ欄があるほうが、印象はよくありません。
両方持つときの、役割分担
両方を持つなら、役割を分けておくと続けやすくなります。
日々のことや、人となりが伝わることはSNSに。変わらないことと、確かめたいことはサイトに。この分け方にしておくと、同じ内容を二か所で書き直す手間がなくなります。SNSの固定投稿からサイトへ、サイトからSNSへ、行き来できるようにしておけば十分です。
迷っているなら、集客できるかどうかで考えるのをやめて、名前を検索した人が何を見つけるかを一度確かめてみてください。そこに何もないなら、一枚だけでも置いておく理由があります。
一枚に何をどう並べるかで迷うときは、外から見た順番を提案する方法もあります。理路のトップページ改善提案では、いまの見え方を確かめたうえで、整える順番をお渡ししています。
