求人を出すたびに、募集要項の表を更新して終わりになっている。職種、勤務時間、給与、休日。必要なことは書いてあるのに、応募が来ない。来ても、思っていた人と少し違う。小さな会社の採用ページは、こうした状態になりやすいように思います。今回は、採用のページに何を書くと、合う人が来やすくなるかについて書きます。

条件の表だけでは、選べない

募集要項は欠かせません。ただ、条件の表は、どの会社もほとんど同じ形をしています。勤務時間や給与が近ければ、読む人には違いが見えません。

働く場所を探している人が知りたいのは、条件のその先です。どんな人と、どんな一日を過ごすのか。入ったあと、最初に何を任されるのか。こうしたことが書かれていないと、条件の比較だけで選ばれるか、選ばれないかのどちらかになります。

小さな会社ほど、条件の比較では大きな会社に勝ちにくいものです。だからこそ、表の外に書くことが効いてきます。

一日の流れを、そのまま書く

いちばん書きやすく、いちばん伝わるのは、仕事の一日です。

たとえば、朝は何時に来て最初に何をするのか、お客様とはどのくらい話すのか、昼休みはどう取っているのか、忙しい時期はいつなのか。社内では当たり前すぎて書く気にならないことが、応募する人にとってはいちばん想像しにくい部分です。

数で言えることがあれば、それも添えます。一日に対応するお客様の人数、ひとつの仕事にかかるおおよその期間。数があるだけで、思い浮かべられる様子がずっと具体的になります。

きれいにまとめる必要はありません。いま働いている人に、昨日の一日を順に話してもらい、それを書き起こすだけでも十分な材料になります。

合わない人にも、分かるように

採用ページは、たくさんの人に来てもらうためのものと思われがちです。けれど、実際に困るのは、応募が少ないことよりも、合わない人が来て、お互いに時間を使ってしまうことではないでしょうか。

向いていない人が自分で気づけるページは、向いている人にもまっすぐ届きます。

たとえば、一人で黙々と進める時間が長い、電話の対応が多い、繁忙期には残業がある。書きにくいことですが、先に書いておくと、それでも働きたいという人が応募してきます。入ってからの「聞いていなかった」も減ります。

誰と働くのかを見せる

小さな会社で働くことは、その会社の誰かと毎日一緒に働くことでもあります。応募する人は、仕事の内容と同じくらい、一緒に働く人の様子を気にしています。

代表の考えを長く書くより、いま働いている人がなぜここにいるのかを、一人分だけ短く書くほうが伝わると思います。顔写真が難しければ、名前を伏せても、担当している仕事と入ったきっかけだけで成り立ちます。

次に求人を出す前に、募集要項の表の下に、仕事の一日を一段落だけ足してみてください。それだけで、読む人が思い浮かべられる景色が変わります。

採用のページも、会社の見せ方の一部です。理路のトップページ改善提案では、サイト全体の見え方を確かめたうえで、どこから整えるとよいかの順番をお渡ししています。