サイトをつくり直そうと考えたとき、多くの場合は全部を新しくしようとします。けれど、うまくいくリニューアルは、変える範囲を決めているものです。

決めずに始めると、途中で判断できなくなります。デザインは新しくなったのに、以前のほうが伝わっていた。そういうことが起こります。

最初にすることは、いまのサイトで機能しているものを書き出すことです。問い合わせにつながっている入口はどこか。よく見られているページはどこか。人から褒められたことがある部分はどこか。ここは残す候補になります。

次に、機能していないものを書き出します。何年も更新していないページ、問い合わせにつながっていない導線、自分でも説明しにくくなった文章。ここが変える候補です。

このとき見落としやすいのが、言葉です。デザインを変えるつもりで話が進んでいても、伝わりにくさの原因は文章の順番にあることが多いです。見た目を新しくしても、順番が同じなら結果は変わりません。

もうひとつ考えたいのは、残す理由です。「以前からあるから」は理由になりません。逆に「この一文はお客様がよく引用してくれる」なら、残す理由になります。理由を言葉にできるものだけ残すと、判断が早くなります。

そして、変える範囲は狭いほうが進みます。全ページを同時に直そうとすると時間がかかり、途中で止まります。トップページと主要なサービスページだけを先に整え、残りは順に直していく。この形のほうが、公開までたどり着きます。

つくり直す前に、いまのサイトで残したい一文を三つ選んでみてください。それが決まっていると、あとの判断がかなり楽になります。

理路では、いまのサイトを見ながら、何を変えて何を残すかの整理からお手伝いしています。トップページ改善提案では、その判断を提案書としてお渡ししています。