載せられる写真が少ない。撮影の予定も立てられていない。それでもサイトは進めたい。こういう状況は珍しくありません。

写真が少ないこと自体は、問題になりません。整って見えないのは、写真の枚数ではなく、空いている場所の扱い方が原因です。

避けたいのは、埋めるために写真を借りてくることです。事業と関係のない風景やイメージ写真を入れると、そこだけ浮きます。読む人は無意識に「これは自分たちの写真ではない」と気づきます。何も置かないほうが印象がよいことは多いです。

写真の代わりに使えるものは三つあります。余白、文字、そして納品物や資料そのものです。

余白は、何もない場所を意図的に広く取ることです。写真枠だった場所を詰めるのではなく、そのまま空けておく。上下に十分な間隔があると、空白が抜けではなく設計に見えます。

文字は、いちばん言いたい一文を大きく置く方法です。写真の代わりに引用のような形で一文を置くと、そこが視線の止まる場所になります。文字だけでページは持ちます。

三つ目は、実際に扱っているものを写すことです。人物写真が用意できなくても、書類、道具、手元、机の上なら撮れることがあります。スマートフォンでも、窓際の自然光で撮れば十分に使えます。借りてきた写真より、こちらのほうが伝わります。

もうひとつの工夫は、写真枠の比率をそろえることです。枠の形が揃っていると、中身がなくても整って見えます。逆にばらばらだと、写真が入っていても散らかって見えます。

いまのページで、写真を入れる予定だった場所をひとつ選び、そこを空白のまま上下に余白を足してみてください。それだけで印象が変わることがあります。

写真がなくても成立する構成を、言葉と余白の側から設計しています。理路のトップページ改善提案では、いまの素材でできる整え方をお渡ししています。