落ち着いた雰囲気のサイトにしたい。でも、静かにすると弱く見えるのではないか。目立たないと選ばれないのではないか。そう迷うことがあります。
伝わるかどうかと、目立つかどうかは別の話です。強い色や大きな文字は目を引きますが、内容が伝わることとは直接つながりません。
静かなサイトで伝わらなくなるのは、たいてい情報が足りていないときです。雰囲気を整えることに集中して、料金、条件、流れ、対象が書かれていない。この状態だと、静けさが不親切に変わります。
逆に、必要な情報が揃っていれば、装飾がなくても伝わります。何をしていて、誰に向いていて、いくらで、どう進むか。この四つが書かれていれば、読む人は判断できます。
静けさを保ちながら伝わりやすくするには、強調の方法を変えることです。色や太字で目立たせる代わりに、余白と順番で強弱をつけます。いちばん言いたいことの前後を広く空ける。それだけで、そこが目に留まります。
もうひとつは、言葉の数を減らすことです。静かなデザインに長い文章が乗ると、読まれずに流されます。短い言葉が余白のなかにあると、一つずつ読まれます。同じことを伝えるなら、短いほうが静けさに合います。
気をつけたいのは、静けさと曖昧さを混同しないことです。控えめに書こうとして、「〜のような」「〜など」が増えると、内容がぼやけます。静かな文章は、断定を避けることではなく、余計なものを足さないことです。
いまのサイトから、いちばん伝えたい一文を選んでみてください。その前後に余白があるか、周りに他の言葉が多すぎないか。そこを見ると、直しどころが見えます。
理路では、言葉と構成の面から、静けさを保ったまま伝わる形に整える提案をしています。トップページ改善提案では、見出しと順番の改善案をお渡ししています。
