若い世代にも届くようにしたい。そう考えたときに、流行っている色や言葉を取り入れようとすることがあります。けれど、それがうまくいかないことは少なくありません。

うまくいかない理由は、流行を追うと、その事業が積み上げてきたものが見えなくなるからです。読む人は新しさよりも、まず信頼できるかを見ています。

では何が届き方を決めるのか。三つあります。読みやすさ、正直さ、そして情報の見つけやすさです。

読みやすさは、文字の大きさと行間、そして一文の長さで決まります。世代を問わず効きますが、若い世代は特にスマートフォンで読むため、影響が大きくなります。文字が小さい、行間が詰まっている、一文が長い。この三つがあると、内容にかかわらず読まれません。

正直さは、書いていないことに現れます。できることばかりが並び、料金や条件が書かれていないと、身構えられます。逆に「これはやっていません」「〇円です」と書かれていると、それだけで信頼が生まれます。若い世代は比較して選ぶことに慣れているので、判断材料が揃っているかを見ています。

情報の見つけやすさは、導線の話です。料金はどこか、流れはどこか、問い合わせはどこか。これが探さずに見つかるかどうか。ページ数を増やすより、位置をわかりやすくするほうが効きます。

つまり、届くための工夫は、色や語彙ではなく設計の側にあります。落ち着いたトーンのままで、若い世代に届くサイトはつくれます。むしろ、無理に若く見せたサイトのほうが、年齢を問わず伝わりにくくなります。

いまのサイトをスマートフォンで開いて、料金と流れが何回のスクロールで見つかるか数えてみてください。そこが最初の直しどころです。

理路のトップページ改善提案では、見出しや情報の順番、導線の置き方を整理し、改善案としてお渡ししています。