投稿を続けていると、以前書いたものと言っていることが違う気がしてくる。丁寧な言葉で書いた日と、軽い調子で書いた日が並んでいる。読み返すと、同じ人が書いているように見えない。
ぶれる原因は、たいてい二つです。書くときの気分に任せていること。そして、判断の基準を決めていないことです。
気分に任せると、その日の忙しさや調子が文章に出ます。これは自然なことなので、なくす必要はありません。ただ、基準がないと振れ幅が大きくなります。基準があれば、気分に左右されても、戻ってこられます。
基準として決めておくとよいのは、三つです。誰に話しかけているか。どのくらいの距離感か。使わない言葉は何か。
誰に話しかけているかは、想定読者を一人決めるということです。過去に相談に来た方のうち、いちばん話しやすかった人を思い浮かべる。その人に向けて書くと、文体は自然にそろいます。
距離感は、敬語をどこまで使うかで決まります。「です・ます」で通すのか、ときどき言い切るのか。どちらでもよいのですが、決めておくとぶれません。
使わない言葉を決めておくのも効きます。たとえば、絶対、必ず、簡単に。こうした言葉を使わないと決めておくと、勢いで書いた日でも過剰になりません。逆に、よく使う言葉を三つ決めておくのも有効です。同じ語が繰り返されると、それ自体が声になります。
見直すときは、過去の投稿から「これは自分らしい」と思えるものを三つ選んでください。そこに共通していることが、すでにある基準です。新しくつくるより、見つけるほうが早く整います。
まずは投稿を遡って、自分らしいと思えるものを三つ選んでみてください。そこから基準が見えてきます。
過去の発信から声を見つけて基準にする作業を、外から手伝っています。理路の発信テーマ整理では、発信の柱とあわせて、続けやすい形を整えてお渡ししています。
