投稿の中身は書けたのに、一行目だけが決まらない。何度も書き直しているうちに、投稿するのが面倒になってしまう。発信を続けている方から、よく聞く話です。今回は、投稿の一行目に何を書くかについて書きます。
一行目は、要約ではない
一行目が決まらないとき、たいていは要約を書こうとしています。これから話すことをまとめて先に伝えよう、という書き方です。
けれど、まとめは面白くありません。まとめられた時点で、読む理由がなくなるからです。一行目の役目は、内容を説明することではなく、この先を読むかどうかを決めてもらうことです。目次ではなく、入口だと考えると分かりやすいと思います。
要約を書きたくなったら、それは二行目以降に置けば足ります。
呼びかけで始めない
もうひとつ避けたいのが、呼びかけから始める形です。「みなさん、〇〇で困っていませんか」という書き出しは、書きやすい代わりに、読み飛ばされやすくなります。同じ形の投稿を、たくさん見ているからです。
代わりに、具体的な場面から始めます。たとえば、お客様に言われた一言、作業中に気づいたこと、季節の変わり目に増える相談。誰にでも当てはまる話ではなく、自分にしか書けない一場面から入ると、それだけで読まれ方が変わります。
一行目は、読む価値があるかを決める場所であって、内容を説明する場所ではありません。
本文の途中から借りてくる
それでも決まらないときは、書き上げた本文を読み返して、いちばん具体的な一文を探します。そして、それをそのまま先頭に持ってきます。
書いているうちに、途中で調子が出てくることはよくあります。その部分は、たいてい一行目より具体的です。順番を入れ替えるだけなので、新しく考える必要もありません。持ってきたあとに残った穴は、そのまま埋めなくても通じることが多いです。
ただし、うまくいった一行目を、次の投稿でも同じ形で使うのは避けたほうがよいと思います。書き出しが毎回そろっていると、続けて見ている人には、同じ投稿が流れてきたように見えます。形を借りるのは構いませんが、入口になる場面だけは、その都度変えておきます。
一行目を先に考えようとするから止まるのであって、あとから選ぶことにすれば、手は止まりません。
決めてから、並べ替える
一行目が決まると、そのあとの順番も決まります。何を先に言うかが決まったので、残りは補足になるからです。
投稿を書く順番としては、思いついたことを全部書く、いちばん具体的な一文を先頭に移す、残りを読みやすい順に並べ替える。この三つで足ります。きれいな言い回しを考えるのは、そのあとで構いません。
次に投稿するときは、一行目を最初に書こうとせず、最後に選んでみてください。同じ内容でも、読まれ方が変わることがあります。
何を書くかで毎回迷ってしまうときは、投稿ごとに考えるより、先にテーマの持ち方を決めておくほうが楽になります。理路の発信テーマ整理では、続けやすい形に整えてお返ししています。
